Gap Inc.が2025年までにサステナブルなコットンを100%にする取り組みの一環として、U.S.コットン・トラスト・プロトコルとテキスタイル・エクスチェンジの2025サステナブル・コットン・チャレンジに加盟
トラスト・プロトコル・コットンの調達が、Gapによる温室効果ガス排出削減と水資源保護への責任に対する、科学に基づく目標の達成に寄与
テネシー州メンフィス—(2020年12月8日)—世界的なアパレル企業であるGapは、総合的なサステナビリティ戦略の一環として、またサステナブルなコットンの使用率を2025年までに100%にするという公約を達成するために、U.S. コットン・トラスト・プロトコルとテキスタイル・エクスチェンジの2025サステナブル・コットン・チャレンジに加盟しました。
Gapは、綿製品の原材料を2025年までにすべてサステナブルなものにする目標を掲げています。これは、Old Navy、Gap、Banana Republic、Athletaなど、それぞれの特徴を持った自社のライフスタイルブランドすべてに共通する目標です。
トラスト・プロトコルは、米国の綿作農場におけるサステナビリティの取り組みに関する実証データを提示して、Gapの目標達成を支援することになります。トラスト・プロトコルに参加する綿花生産者にとっては、データに裏付けられたインサイトと業界全体のベストプラクティスが利用できるほか、サステナビリティに優れた綿花を求めるアパレルブランドとのつながりを強化できるというメリットがあります。トラスト・プロトコルは2020年10月に加盟企業の募集を開始しました。メンバーとなったアパレルブランドと小売企業は、自社のサプライチェーンで扱う綿花がより責任をもって栽培されているという保証が得られます。
Gapの製品サステナビリティ担当ディレクター、Alice Hartley氏は次のように述べています。「Gapは継続的な改善を重視しています。そのためU.S.コットン・トラスト・プロトコルを通じて、よりサステナブルな繊維調達を開始することを決めました。科学と業界最高の慣行を採り入れ、気候変動対策に貢献したいという取り組みの一環として、炭素排出量の削減と水などの貴重な天然資源を保護するために各種の指標について、意欲的な目標を掲げています。サステナビリティ目標を掲げる米国のアパレル企業の一つとして、U.S.コットン・トラスト・プロトコルへの加入は自然な流れでした。米国の綿花農場の3分の2が灌漑を行っていない中で、サステナブルな綿製品への取り組みを進め、米国の綿花生産者を支援することができます」
U.S.コットン・トラスト・プロトコルは、高度なデータ収集と外部の第三者機関による検証を通じて、サステナビリティの進捗を裏付け、立証します。Gapのような、トラスト・プロトコルのメンバーとなったアパレルブランドは、水使用、温室効果ガス排出、エネルギー使用、土壌炭素、土壌侵食、土地利用効率の6分野について、対前年比集約データを入手できます。
U.S.コットン・トラスト・プロトコルの社長であるGary Adams博士は、「Gapのさまざまなブランド商品はどこの家庭にもあります。サステナビリティに真剣に取り組んでいるグローバル企業であるため、我々と協力することを選択したことを個人的に光栄に思います。Gapはサステナビリティ目標を設定して以来、大きな前進を遂げています。トラスト・プロトコルの農場レベルのデータは、影響力を高め、天然資源を保護するという同社のミッション達成に役立つでしょう。Gapがトラスト・プロトコルに加盟したことによって、サステナビリティ性に優れた生産手法が米国の綿花生産者により周知され、プロトコルへの参加をさらに促すことになるでしょう」と述べています。
U.S.コットン・トラスト・プロトコルへの加入に加えて、Gapはテキスタイル・エクスチェンジ2025サステナブル・コットン・チャレンジにも参加しました。2025サステナブル・コットン・チャレンジは、世界が直面する重大な課題に対応するために、英国皇太子が2017年に各企業のCEOを招集して誕生したもので、世界の綿花の50%以上をサステナブルな生産手法に転換させることを目指しています。これに参加し、よりサステナブルなコットン調達に取り組むアパレルブランドと小売企業は、テキスタイル・エクスチェンジが認定した、オーガニックやサステナブルなコットン・イニシアティブのリストから選ぶことができます。これらのイニシアティブは、小規模な農家の収入向上、有害な農薬の使用禁止、農薬や合成肥料の排除または削減、水の使用量削減、水質と土壌改善を可能にします。U.S.コットン・トラスト・プロトコルも、イニシアティブのひとつとして2020年4月に認定されています。
Gapはサステナブルな方法で栽培された綿花プログラムからの調達を2016年に開始し、わずか3年で、製品に使用されるコットンの半分以上(57%)が、そうした供給元から調達されるようになりました。GapはU.S.コットン・トラスト・プロトコルと2025サステナブル・コットン・チャレンジに参加することで、残りの43%についても克服して、2025年までに全製品で100%サステナブルなコットンを使用できるようになります。
U.S.コットン・トラスト・プロトコルにより、Gapのようなアパレルブランドと小売企業は、自社のサプライチェーンで扱うコットンをより適切に追跡できるようになります。独自のクレジット取引システムとPBIシステムの組み合わせにより、各アパレルブランドのサプライチェーン全体の透明性が向上します。トラスト・プロトコルは、フィールド・トゥ・マーケット(サステナブルな農業を目指す団体)、コントロール・ユニオン・サーティフィケーションズ・ノースアメリカと連携しており、170を超えるアパレルブランドや小売企業がテキスタイル・エクスチェンジの素材切替指標プログラムの一環として選択できるテキスタイル・エクスチェンジの36種類の繊維・素材リストに掲載されています。またCotton 2040およびCottonUpガイドにも掲載されています。
Gapについて
大手グローバル小売企業のGap Inc.は、Old Navy、Gap、Banana Republic、Athleta、Intermix、Janie and Jackなどのブランドを通じて、メンズ・レディース・子供向け衣料、アクセサリー、パーソナルケア製品を提供しています。2019年度の売上高は164億ドルです。Gapの製品は世界中の直営店、フランチャイズ店、eコマースサイトで販売されています。詳細については、www.gapinc.comをご覧ください。
U.S.コットン・トラスト・プロトコルについて
サプライチェーンに対する監視の目が一段と厳しさを増し、透明性を求める声が一層強まる中、U.S.コットン・トラスト・プロトコルは、よりサステナブルな栽培による綿花の新しい基準を設定しています。責任ある綿花生産に、定量化と検証が可能な目標及び計測を導入し、主要なサステナビリティ指標において継続的改善を進めます。
トラスト・プロトコルは、高度なデータ収集や外部の第三者機関による検証を通じてアメリカ綿の進捗状況を裏付け、立証します。トラスト・プロトコル綿を選択すると、アパレルブランドや小売企業は、自身のサプライチェーンに使用される綿繊維がよりサステナブルであり、環境に与えるリスクが抑えられているという確証を得ることができるほか、フィールドプリント・カリキュレーターを使って計測され、コントロール・ユニオン・サーティフィケーションズによって検証され、フィールド・トゥ・マーケットによって証明されたアメリカ綿のサステナビリティに関する認証情報が入手できるようになります。
U.S.コットン・トラスト・プロトコルは、アパレルブランドや小売企業、市民社会、外部のサステナビリティ専門家、および栽培農家、繰り綿業者、綿花商、卸売業者、協同組合、紡績会社、綿実取扱業者を含む綿花業界の代表など、複数の利害関係者で構成される理事会の監督下に置かれています。
テキスタイル・エクスチェンジについて
テキスタイル・エクスチェンジは、サステナブルな繊維・素材業界のリーダーを生み出す世界的な非営利団体です。同団体は主要な業界標準を開発、管理、推進すると共に、業界の重要なデータやインサイトを収集・公表しており、アパレルブランドや小売企業はこれらを用いて、自身が使用する推奨繊維・素材を評価、管理、追跡することができます。
主要なアパレルブランド、小売企業、サプライヤーが加盟するテキスタイル・エクスチェンジは、長年にわたり世界のテキスタイル業界全体で推奨繊維の利用を加速することにより、気候にプラスの影響を与えてきました。現在は、2030 Strategy: Climate+を通じ、これを必須の目標にしています。Climate +の戦略的方向性の下で、テキスタイル・エクスチェンジは、2030年までに繊維および材料の生産からのCO2排出量を45%削減することを目標に、緊急の気候変動対策の推進力となります。
詳細については、TextileExchange.orgにアクセスしてください。 The 2025 Sustainable Cotton Challenge (2025 Challenge)については、こちらをご覧ください。
こちらのリンクもご覧ください:
SNS:
https://twitter.com/trustuscot...
https://www.facebook.com/trust...
https://www.instagram.com/trus...
https://www.linkedin.com/compa...
https://www.linkedin.com/compa...