トラスト・プロトコルは、責任ある綿花生産に、定量化と検証が可能な目標と計測を取り入れるものです。
テネシー州メンフィス ― (2020年7月15日) ― 本日より、アパレルや小売は U.S.コットン・トラスト・プロトコルに参加可能となります。責任ある綿花栽培のためのこの新しいシステムは、国連のSDGsに則したサステナビリティ6分野に関する年間データを提供します。初となるこの対前年比データは、アパレルや小売がサステナビリティ公約の達成度をより数値化しやすくします。
「トラスト・プロトコルを始めた目的のひとつは、アパレルや小売が製品の原料にアメリカ綿を使用することに一層の自信を持って頂くことです」と、 U.S.コットン・トラスト・プロトコルのエグゼクティブ・ディレクターであるKen Burton氏は述べています。「参加アパレルや小売は、各社の環境負荷削減やサステナビリティ目標における進捗を今後数字で示すことができるようになるのです」
トラスト・プロトコルは、高度なデータ収集や外部の第三者機関による検証を通じてアメリカ綿のサステナビリティにおける進捗を立証します。 フィールド・トゥ・マーケット (サステナブルな農業を目指す団体)および コントロール・ユニオン・サーティフィケーションズ・ノースアメリカとの協働により、トラスト・プロトコルは、アパレルや小売がサプライチェーンで使用するコットンについてより適切に追跡できるようにします。トラスト・プロトコルのメンバーとなったブランドは、水使用、温室効果ガス排出、エネルギー使用、土壌炭素、土地利用効率における対前年比集約データを入手できます。
「Levi Strauss & Co.では、使用するコットンの品質とサステナビリティは、自社のビジネスにとって不可欠であり、顧客にとって重要です。我々はサステナブルなコットンを原料として使用し、水使用、炭素排出、化学薬品使用の削減に真剣に取り組んでいます」と、 Levi Strauss & Co.の Global Sustainability Integrationシニアマネージャーでありトラスト・プロトコルの理事会メンバーでもある Liza Schillo氏は述べています。「ですから我々は U.S.コットン・トラスト・プロトコルなどのサステナブルな綿花栽培を擁護し、また長期にわたるサステナブルな栽培の普及につながる基準の導入を強く支持します」
トラスト・プロトコルは既存のサステナビリティプログラムを補完する取り組みであり、アメリカ綿特有の大規模生産に合わせた仕組みが最初から作り上げられています。
4月にトラスト・プロトコルはテキスタイル・エクスチェンジの推奨繊維・素材リストに加わり、170を超える参加アパレルや小売がテキスタイル・エクスチェンジの素材切替指標(Material Change Index)プログラムの一環として選択できる36種類の繊維・素材の1つとなりました。
35年間の継続的改善
アメリカ綿は過去35年間に、責任ある綿花生産において大幅な改善を果たしました。
前進し続けるため、トラスト・プロトコルは2025年に向けた意欲的な全米目標を持っています。トラスト・プロトコルは、2025年までに、アメリカの全綿花の半分以上をこのプログラム対象の綿花とすることを目指しています。
「サステナブルな農業への移行を実現するには、幅広い官民のパートナーシップが必要であり、The Nature Conservancyにおける私の重要な責務として、主要な農業関係者との協力の模索があげられます」と、 The Nature Conservancy北米地域農業担当副ディレクターおよびU.S.コットン・トラスト・プロトコルの理事会メンバーである Dr. Kris Johnsonは述べています。「トラスト・プロトコルは科学に基づく目標に基づいており、アメリカの綿花生産の継続的な改善を実証し促進します」
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U.S.コットン・トラスト・プロトコルについて
サプライチェーンに対する監視の目が一段と厳しさを増し、透明性を求める声が一段と強まる中、U.S.コットン・トラスト・プロトコルは、よりサステナブルな栽培による綿花の基準を設定します。責任ある綿花生産という課題に対し、定量化や検証が可能な目標や計測を導入し、主要なサステナビリティ指標において継続的改善をすすめます。
トラスト・プロトコルは、高度なデータ収集や外部の第三者機関による検証を通じてアメリカ綿の進捗状況を裏付け、立証します。トラスト・プロトコル綿を選択すると、アパレルや小売は、自身のサプライチェーンに使用される綿繊維がよりサステナブルであり、環境や社会に与えるリスクが抑えられているという確証を得ることができ、フィールド・カリキュレーターを使って計測され、コントロール・ユニオン・サーティフィケーションズによって検証され、フィールド・トゥ・マーケット によって証明されたアメリカ綿のサステナビリティに関する認証情報が入手できるようになります。
U.S.コットン・トラスト・プロトコルは、アパレルや小売、市民社会、外部のサステナビリティ専門家、および栽培農家、繰り綿業者、綿花商、卸売業者、協同組合、紡績会社、綿実取扱業者を含む綿花業界の代表など、複数の利害関係者で構成される理事会の監督下に置かれています。
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